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レセプト業務について(2021年4月)

皆さんこんにちは。広報委員の内山です。

春風の心地よい季節になりましたね。

 

今回は医療事務の重要な業務である「レセプト業務」についてお伝えします。


1.レセプト業務とは?


健康保険の保険者(健康保険組合、協会けんぽ、市町村など)に調剤報酬を請求するための業務を、一般的に「レセプト業務」と呼んでいます。

 

〇レセプトとは

保険者に提出する「調剤報酬明細書」のことを指します。(写真参照)

 

〇調剤報酬とは

薬局業務に要する費用のことで、厚生労働省より定められている「調剤報点数表」に基づいて点数で算出され、1点は10円で計算されます。


2.レセプト業務の流れ


レセプト業務は以下の3つに分けて行います。

 

①レセプトコンピューターに処方情報を入力

患者さんが持参した処方箋に記載された内容の入力作業を行います。(都度)

 

②レセプト点検・確認・作成

レセプトコンピューターに入力された情報を点検・確認を行い、一月分のレセプトを作成します。(月末~月初にかけて行う)

 

③審査支払機関にレセプト提出

保険者に調剤報酬を請求する際は一月分をまとめて請求します。(月初5日~10日に行う)


3.調剤報酬請求の流れ


保険医療機関(保険薬局)がレセプトを提出、審査支払機関が内容を確認し、請求が適切であれば保険者より診療報酬が支払われます。このとき、内容に不備や誤りがあると、「査定」や「返戻」を受けることになります。

〇査定とは

レセプトの内容が不適切な場合に、審査支払機関が診療報酬点数を減点することをいいます。

 

〇返戻とは

不備や誤りのあるレセプトをそのまま保険医療機関(保険薬局)に差し戻すことをいいます。

4.調剤報酬請求の割合


日本では国民皆保険制度により、保険加入者が診察を受けるときは、最大で医療費の30%を個人で負担し、残りの70%を保険者が支払う仕組みになっています。(年齢等で負担割合は異なります)

保険医療機関や保険薬局は医療費の70%を審査支払機関を通じて、保険者から支払われています。

いかがでしたか?

「レセプト業務」に携わるためには専門的な知識やスキルも必要で、会社の収益を確保するためにも大切な業務となります。

 

次回のあすかコラムも楽しみにお待ちください。