私たち調剤薬局で働く薬剤師は主に処方箋に基づく保険調剤業務を行っています。
では、毎日調剤に追われて一日が終わるのかと言われたら、薬剤師の皆様はなんと答えますか?
「いえいえ。そんなことはありません。薬剤師はもっと薬局を飛び出して、活動していますよ!」
と答えると思います。
今回は、経験される機会が少ない学校薬剤師の業務の中でも、”薬物安全教室の体験談”について話をさせていただき、薬局薬剤師の素晴らしさについて2つご紹介させていただきます。
目次
薬剤師は子供たちの"くすりの先生"
まず学校薬剤師の素晴らしい点の1つは、「子供に薬学の知識を伝えることの楽しさ」が体験できるということです。
去年、私が薬剤師になって小学5年生を対象に薬物安全教室を担当させていただく機会がありました。
その時に、なるべくわかりやすく、そして途中で眠たくならない様に、スライド作りに工夫をしたんです。
具体的には、「正しく使おう!薬はみんなの味方!」と題して、クイズ形式にしながら薬の正しい使い方や、違法薬物の恐ろしさについて説明をしました。
実際のスライドの一部です
最初は「わかる人!」って声をかけてもなかなか手が上がらないんですけど、そんな時には会場の生徒さんたちを観察して指名しちゃいます。
恥ずかしそうに答えてくれますが、間違っていても、自分が求めている答えではなくても「そういう考え方もあるね」「じゃあ、こんな風な場面ではどうかな」みたいに質問の仕方を変えて一緒に答えにたどり着く。
そんなふうに話を進めていくと、だんだん会場が活発になってきて最終的には答えたくて手が上がる子供達がたくさん!誰を指名しようか迷ってしまい、私も嬉しくなってしまいます。
ぜひ皆さまも、学校薬剤師になった時にはこういったクイズから子供に知ってもらうことの喜びを体験してみてください。
薬剤師は地域の健康と安心を向上させる
また、学校薬剤師の素晴らしい点の2つ目は、保護者の方や先生に薬の知識を伝えることで「生活の質をあげられるお手伝い」が体験できるということです。
当日は学校公開日で後ろの席には保護者の方もたくさん出席していただき、『薬局薬剤師はいつでもみなさんのそばで健康のサポートをしている』ということについても知ってもらうことができます。
そして、クイズの内容を聞いて頷いている方を見かけると薬剤師として安心した気持ちになりますし、薬局にいらっしゃった時には頼ってくれる場合もあります。
つまり、生徒さんに薬の知識をクイズ形式で伝えることで、”薬について学ぶことができる喜びを提供できる”ことと、保護者の方や先生方に”薬の知識を提供できて健康のサポートができること”とが学校薬剤師としての素晴らしさだと思います。
薬剤師の活躍の場は薬局だけじゃなくたくさんある!
私たち調剤薬局に勤める薬剤師は、薬局だけではなく、地域の学校にも活躍できる場があります。自分の頑張り次第で学校の先生からも生徒さんからも必要とされ、頼られることは薬局でのやりがいとはまた違った喜びがあるものです。
学生のみなさん、今は勉強が大変で辛いかもしれませんが数年後にはみなさんを必要とし、頼ってくれる人たちがたくさんいます。諦めないで頑張ってください!
そして、同じ薬局薬剤師として新しく地域に貢献できる仕事をしていきましょう。
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