こんにちは。社長室の安野です。
コラム担当から久しく時間を空けていましたが、数人の従業員からリクエストがあり、筆を執った次第です。
今回は、いつもと違ったテイストでお送りしますので、読み物としてお楽しみください。
1. はじめに
私事ですが、昨年から筋トレ沼にハマってしまい、未だに抜け出せずどんどん深みにハマっている状況です(笑)
最近のフィットネスブームもあり腕立て伏せや腹筋をやってみたり、ダンベルを買ってみたり、中にはジムに入会したという方もいるのではないでしょうか。しかし、多くの方が「続かない」という経験をされているかと思います。ジムの入会者の多くは幽霊会員ということを耳にしたこともあります。
「続かない」という最も大きな原因は、「すぐに結果を求めすぎる」ということにあると考えています。「腕立て伏せ1週間やってみたけど、全然変化がないからやーめた」というのは何とももったいないことです。「1週間前は10回しか出来なかったけど、今は12回出来るようになった!」となれば、ミクロレベルでは確実に成長しています。しかし、マクロレベルで体が変わっていない現状を見ると、人間は成長していないと誤判断してしまうことが多いのです。
勉強も「こんなに頑張っているのに、なんで合格点に届かないんだろう」と最終結果ばかりを求めてしまうと挫折しやすいことになります。昨日出来なかった問題が、今日1問でも出来るようになっていれば、日々の勉強は確実に成長をもたらしているはずです。
実は、筋トレというものは、勉強や仕事への取組みに通じるところがあります。そのお話をしたいと思います。
2. 日々の成長は目に見えないが、確実に成長しているものである
筋トレした次の日に、筋肉が目に見えて大きくなっているというようなことは絶対にありません。しかし、先ほども述べましたが、ミクロレベルでは確実に成長しています。諦めず3ヶ月、半年、1年と続けていると、周りから「大きくなりました?」と聞かれるようになります。
仕事や勉強についても、なかなか結果が出ないからと諦めないこと。早いリターンを求めすぎないことが、仕事や勉強をしてく上でのコツだと思います。何事もコツコツと。気が付いたら、周りから「○○さんすごい成長したね」と言われるようになっていることでしょう。
3. 漸進性過負荷の法則
筋肉を大きくする上で、最も大切な原理原則になります。読んで字のごとく、少しずつ負荷を上げていかないと、筋肉は成長しないという法則です。
例えば、腕立て伏せを10回出来るようになったとしましょう。では、その後も毎日10回を続けていれば、筋肉はどんどん大きくなるのか?答えは否です。
次は11回、その次は12回と負荷を増やしていかないと、筋肉はその負荷に慣れてしまい、成長しないのです。
仕事や勉強も同じです。ある程度経験を積んでくると、自分がよく経験する処方や同じ問題については、難なく対応出来るようになります。しかし、同じような処方や問題ばかり対応していても、成長はそこで止まってしまいます。
4. 楽をして成長することはない
世の中には怪しい謳い文句のサプリがたくさん出回っています。筋肉が大きくなるサプリなんて存在しません。楽をして筋肉が大きくなるということは絶対ないです。
「この薬を飲むだけで点数が劇的に上がる!」なんてことはあり得ませんよね。実践という負荷を続け、失敗を克服してこそ、成長するのです。
5. 筋トレは究極のPDCAサイクル
筋トレは様々な種目・考え方・理論があり、エビデンスもはっきりしていません。
個人差が大きいため、自分で試行錯誤することが大切になります。
自分で方法論を調べ、まずは3ヶ月程度試します。それで実感があったか否かを自分なりにチェックし、うまくいっていない場合は違う方法を試すようにします。
まさにPDCAを回し続けているわけです。
仕事や勉強も、2〜3ヶ月しても成長の実感がないなと感じたら、やり方を変えてみるのも一手です。
6. いつやるの?今でしょ!
実は、今年の5月にボディメイクの大会に出場しました。正直、筋トレ歴1年で、若いときに運動もろくにしていなかったので、大会に出るレベルではないことは重々承知していました。実際、大会でも断トツで細かったです。
しかし、出場を決めてから、筋トレに対する取り組み姿勢が大きく変わった気がします。いわゆる「本気」になれたということです。
「いつか大会に出たいな」という考えでは、その“いつか”は永遠に来ないと思います。「来年でいいかな」「もう少し成長してから出ようかな」とどんどん先延ばしにして、いつの間にか時間がすぎてしまいます。
例えば、「○○認定薬剤師取りたいな」と思ったら、すぐに研修や試験に申し込むことです。申し込んだら間違いなく本気で取り組むようになります。結果、落ちてもいいじゃないですか。その経験が次につながり、自分の財産となります。財産となるのは、本気で取り組んだ時だけです。
7. つらいことを前向きに考える
大会に出るとなると、どうしても避けて通れないのが、つらい減量です。勘違いしている人が多いのですが、大会に出る人たちは年中腹筋バキバキの状態ではありません。大会に向けて過酷な減量をしているのです。
体脂肪率1桁前半になるには、過酷なんてものではありません。例えば友達とファストフード店に行って、みんながハンバーガーやフライドポテトを食べているのを見ながら、自分だけブラックコーヒーで済ませることに耐えられる精神状況でないと大会に出られる体にはなりません。自分は、「あー、こんなに油まみれの食べ物食べていて可哀想だな」と無理やり思うようにしていました。
周りが遊んでいても、「自分はつらい選択をして、成長しているんだ!」という心構えになれると良いと思います。
8. さいごに
いかがでしたでしょうか。
そうは言っても、モチベーションが下がることは誰にでも起こり得ることです。
そんな時に、少し気持ちを上向かせられるコラムになっていたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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